長野市民病院
放射線科 / 部長 今井 迅先生
脳卒中センター長 草野 義和先生

地域医療の中核病院としての役割を果たす

長野市民病院は1995年に医療を通して市民・地域社会に貢献するために6診療科150床でスタートした市民のための病院です。その後、診療科や病床数を順調に増やし、現在では35科、病床数400の独立行政法人の病院となっています。
救急対応から健診、一般診療まで「すべてのサービスは患者さんのために」という精神で安全で質の高い医療を提供し続けています。


導入システム

PACS レポート RIS 治療RIS 遠隔読影 緊急画像参照




導入の経緯

2007年にRISと治療RISを中心として、既存システムの入れ替えを行いました(RIS「ARIStation」、治療RIS「ARIStation RT」)。その際に放射線科の読影システムもあわせて導入させていただいています(ビューアー「EV Insite R」、レポートシステム「iReporter」)。その後、院内のPACSを入れ替えさせていただきました。
2016年、夜間休日でも緊急性の高い画像を参照したいというニーズにお応えして、タブレット画像参照システム「Insite Pad EM edition」を導入することになりました。放射線科に1台、神経内科に1台、脳神経外科に2台、循環器科に2台というように幅広い科にわたって使用していただいています。
放射線科では休日や夜間の救急時に、難しい腹部画像診断をしてもらうため、また見落としを防ぐため、そして放射線科医が院内に不在であっても画像参照をしてもらうために活用してもらっています。

脳神経外科では脳卒中ケアユニットの医師配置見直しに伴って、体制を整える必要がありました。当直医が脳出血画像について判断が困難な場合に、専門医である脳外科医にアドバイスを求めることで確実な治療をしていただいています。
循環器科では心電図のデータをモバイル端末で事前に確認していただき、医師の到着に備えてPCI検査の準備をするのに役立ててもらっています。一方、クラウド型画像参照システムでは、長野県北信地域の5病院と脳卒中遠隔画像診断ネットワークシステムが構築されています。紹介患者さんの画像を事前に担当医が確認して、紹介を引き受けて緊急の手術や処置を行っています。


導入の感想

今井 迅先生
PSPのシステムはよく言われることですが、「かゆいところに手が届くシステム」だと思います。担当者は医療業務、特に放射線業務においての豊富な知識を持ち、新しい知識を常に吸収しようという積極的な姿勢をもっています。ユーザーの声に耳を傾けることで業務が楽になるようなシステム構築をしようと、常に努力していることがうかがえます。よく使う機能や設定などを、自分の使いやすいようにカスタマイズできるので便利です。
院内で一番よく利用されている機能は、複数のシリーズを選択し、ワンタッチでスライス位置や大きさ表示位置を合わせ、同期して動かすことのできる機能です。その際に呼吸ずれなどで画像位置が微妙に合っていないことがありますが、そのずれている1枚だけを調整したり、WW/WL についても特定の1枚だけを変更したりすることができる点がとても便利です。同期モードを解除せずに微調整し、引き続き同期して画像観察が可能となる機能は今ではなくてはならないものとなっています。
頭部CTや頭部MRIの紹介元から送られてきた前回画像と当院で撮影した画像の角度が違う時にはMPRをしてオブリーク面で同じ角度にし、右クリックメニューで「最大表示」を選択して画像を比較します。これは、シンスライスデータを保存されている施設にはお勧めしたい機能です。近々、2回目のシステムリニューアルが行われます。快適なシステムを使い続けていけることは嬉しいことです。

草野 義和先生
これまでは患者さんが紹介されてくる時に、紹介元の画像を持参していただき確認してから処置に入っていました。電話連絡で聞いていた話より重症で、あわてて緊急手術の準備をして何とか間に合ったというケースが多々ありました。電話で紹介元の先生に状況がうまく伝わらないことも不便でした。
そのような状況からクラウドにアップされた画像を参照するシステムが必要になり、PSPに依頼をしました。対象となる患者さんの画像を当院の担当医が確認をしながら、紹介元の病院と相談させてもらえるようになりました。その上で緊急の手術が必要となれば、患者さんを搬送している間に準備できます。時間的に余裕をもって手術を始めることができるようになったことは大きなメリットです。患者さんを搬送している時にPACSのサーバに画像をダウンロードできることも時間の短縮に役立っています。
SCUに24時間常駐している脳卒中診療医へのコンサルトがいつでも可能になったため、専門的な治療が必要な時や、的確な診断をするために専門医の意見を聞きたい場合に活用できる環境が整ったと思っています。ビューアーの操作感は院内でいつも使用しているものと同等で、ごく自然に使用することができています。


< 2020年取材 >

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