2025.09.01プレスリリース
PPSP株式会社(所在地:東京都、代表取締役:依田佳久)の患者向けスマホアプリであるPHR(Personal Health Record)サービス「NOBORI」が武田病院グループ(所在地:京都府、理事長:武田隆久)で採用され、医療DXの一環としてグループ内で導入が推進されています。2022年度より武田病院健診センターで先行導入し、2025年8月時点で、康生会武田病院、医仁会武田総合病院、康生会北山武田病院でもサービス提供を開始。今後もグループ内でのPHR利用施設を拡大、機能の拡張が予定されています。
本取り組みにより、患者さんの利便性向上とグループ内外の医療情報連携に活用されることで、個人の健康データを起点とする継続的な医療支援のデジタル基盤として地域住民の健康増進に貢献します。
【DX推進と“つなぐ医療”の実現へ】
武田病院グループのコンセプトである『医療の“点”を“線”へ - 情報と想いをつなぐ。』を実現し、地域に根ざした医療を提供するため、PHRサービス「NOBORI」導入により、以下のメリットを提供します。
●医療・健康情報を患者さんご自身で管理し、生活習慣病の予防や重症化の防止に活用
●患者を中心とする情報連携に活用、グループ内外での “つながる医療”の実現
●診察の待合番号表示や医療費後払い等の便利機能による利便性向上
●マイナポータルと連携し、予防接種や調剤履歴、医療費等の情報を一元管理
●健診結果配信によるペーパーレス化の推進
【武田病院グループにおけるPHR導入計画について】
2022年に武田病院健診センターでNOBORIを先行導入し、健診結果をスマートフォンで確認・保存できるようになりました。
2024年度以降、康生会武田病院、北山武田病院で順次導入され、2025年8月現在で武田病院グループにおけるPHR利用者は3万人を超えています。現在、宮津武田病院・宇治武田病院などでも導入に向けた準備を進めており、DX推進と“つなぐ医療”の実現に向けて、以下グループ医療機関での導入、機能拡張を予定しています。
【コメント】
武田病院グループ 理事長 武田 隆久
「医療は人と人との信頼関係の上に成り立っています。デジタル化が進む今だからこそ、私たちは“便利になること”そのものよりも、“信頼とつながりを深めること”に焦点を当てなければなりません。今回採用した『NOBORI』は、医療機関主体ではなく利用者中心に設計され、診療記録・健診結果・マイナンバー連携データなどを包括的に管理できるなど、PHR に求められる本来の機能を備えている点が決め手となりました。
この導入は、単なる技術革新ではなく、患者さんが自らの健康情報を理解し、日々の暮らしと医療がより自然につながるようにするための手段です。情報が“医療者のもの”だった時代から、“患者さん自身のもの”へと変わる。それは、医療の主役が誰かという問いに、あらためて向き合うことでもあります。
このようなPHRを活用した取り組みが、グループや医療機関の枠を超えて、京都府内の病院全体で広がっていくことが、これからの地域医療に不可欠だと強く感じています。診断や治療だけでなく、日常生活の中に医療が寄り添い続ける環境を整えていきたい。そして、地域の中で、顔の見える医療が、テクノロジーと共に生きていく。そんな未来を、地に足をつけて築いていきたいと考えています。」
武田病院グループ 本部 健診企画部(PHR推進担当) 西村 正樹
「PHRの導入は、患者起点の情報管理による“分散された医療データの統合”を可能にする取り組みです。今回当グループで導入を進めている『NOBORI』は、健診結果や診療情報を患者本人が日常的に活用できる環境を提供するとともに、グループ内の病院・健診施設間での情報共有を強化し、連携型の医療提供体制を支えるインフラの一端を担うものと位置づけています。
また、本アプリはマイナポータルと連携し、予防接種や調剤履歴、医療費などを患者自身が一元管理できる機能を備えています。これにより、健康管理や受診判断の質が向上し、医療情報を主体的に活用できる環境が整いつつあります。
PHRは、2030年に向けた政府主導のカルテ情報共有を支える手段として、画像データや検査情報など共有対象外の医療情報を補完・活用するうえで非常に有効だと考えています。
私たちは医療DXを単なる業務改善ではなく医療の質的転換の手段と捉えています。今後も医療の現場から政策と接続する視点を持ち、地域医療の高度化と持続可能な医療体制の確保に貢献してまいります。」
【武田病院グループについて】
武田病院グループは、京都府下に展開する地域密着型の医療・福祉グループで、8病院を中心に健診施設を含む多数の医療・介護・福祉施設を有し、地域住民の健康と生活を多角的に支えています。
【PSP株式会社について】
PSPは、医用画像管理システム(PACS)の開発、販売を主力事業としています。全国に約2,300施設の顧客を有し、稼働施設数ベースでは国内の22%超のシェアを有しています。今後、市場におけるPACSシェアの拡大のみならず、製品・サービスを統合・集約することにより、システム開発の効率化を推し進め、更にAI関連事業、一般利用者向けのPHRサービス、医療データ利活用事業等、新規サービスの展開を加速して参ります。
武田病院グループ
担当:本部 健診企画部
E-mail:kenshin-web2@takedahp.or.jp
Tel:075-365-0831
PSP株式会社
担当:新規事業開発部
E-mail:new-biz-dev_div@psp.co.jp